HIGHLAND TOKYO
BRIDAL FILM / PHOTO STUDIO

Stillmotion ワークショップ DAY1_カメラ & 照明

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さて、引き続きStillmotionの神髄となる説明が続くわけですが、
参加者も腹が減っては勉強もできぬというわけでランチの時間。
もちろんアメリカのランチといえば定番のサンドイッチです。食べ放題くらい
どさっと盛られたサンドイッチにサラダ。特にターキーサンドイッチは美味。
もちろん水より安いというコーラも飲み放題です。笑
参加者もサンドイッチを頬張りながら自己紹介をし合ったり、撮影に
関して意見を交換をしたり、何でも吸収してやろうという意気込みの者たちです。

Stillmotionが使っているカメラはCanonの1D Mark Ⅳと7Dというカメラです。
理由は24Pという映画のような質感で撮れることが主ですが、5Dというセンサー
がフルサイズのカメラだとフォーカスを合わせるのがかなりシビアという理由もあります。
7Dを使用する時はシャープネスを1つ下げて、コントラストを1つ上げるなどという
彼ら自身の設定なども説明されました。特に7DやKiss 4という比較的安い一眼レフ
は個人で趣味としている方でも手に取りやすいと思いますし、映像好きや写真好きの
方でも互いのフィールドへ簡単に入ることができますし、そこから生まれるコミュニケーション
も楽しいです。本当にどんどん使って頂きたいですね。

これらのカメラは日本でもPV撮影などでバンバン使われています。私自身も
この1〜2年はCanonの一眼レフのPV現場が90%以上という感じです。しかし、
アメリカは本当に周辺機材が他社からどんどん出ていて、一眼レフムービーの盛り上がり方
やノウハウの浸透は日本の比ではありません。そういう意味でCanonという日本ブランドは
もはや日本よりもアメリカでかなりの売り上げをあげているでしょう。
そしてなにより今回のワークショップもCanonとStillmotionのコラボなのです。
日本でもそのような動きがどんどん出てくることを願いたいですね。

さて、彼らがどのような照明機材を使っているかですが、Lowellというブランドの
300wや500wのタングステンライト、LEDライト、蛍光灯ライトの3種類で、どれも扱いやすい
コンパクトなものです。彼らが声を大にして言っていたのがミックスライトを嫌うということです。
メイクルームなどは窓から太陽の光が差し込み、部屋の中はオレンジのライトがついていたりすると
顔の色がどうしても汚くなってしまいます。そのような時はオレンジの光を消すなどの
配慮が必要だということです。とにかく色の違うライトをミックスすることは
できる限り避けましょう。

日本のブライダルと何が違うかといえば、ただ明るくする目的だけでライトを使わないという
ことです。絶対に逃してはいけない場面で、ライトを炊くことは決して間違いではありません。
しかし、私たちにとってはそこに2人がいるという「記録」を撮ることは当たり前のことで、
さらに「雰囲気」すなわち「ムード」を切り取る必要があります。Stillmotionのライトの使い方は
人物を浮き上がらせるというものでは無く、メイクルームの天井にライトをバウンスさせて光を回したり、
ダンスパーティーで2階からスポットライト的に人物に艶を出したり、ヘアーライトであったり、
あくまで雰囲気を手助けするものです。決して、カップルの顔の前で直接当てるというような使い方はしません。

これまでいろいろな会場で披露宴を撮ってきましたが、照明の設備が良い会場はほんの一握りで
新郎新婦の入場で人の背の高さくらいのスポットライトたった1灯のみという会場さえありました。
一生に一度の大イベントでこの照明は本当に残念すぎます。明るくて見えればいい、という照明から脱却
するためにもHIGHLANDとして照明の追加、変更なども提言できる会場では持ち込まさせて
頂こうと思っています。写真にしろ動画にしろ本当に「光」というものは大切なファクターで
ありますし、光の演出家が不在の場合にはカメラマンがそのあたりはどんどん作っていく
ことが大切になるでしょう。
Director:酒井 洋一

画像はLAでの作品撮影

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