FIRST DJI OSMO FOOTAGE from HIGHLAND on Vimeo.
Decoration: Candle JUNE / Cinematography: Yoichi Sakai
Planning: AGEMATSU PLANNING
皆さんは普段目にする映像において、スムースな移動撮影って意識されて見たことはありますか?
例えばサッカー中継のグラウンド上などはステディカムがよく出てきますし、先日、長野で結婚式撮影
帰りに待合室で流れていた大河ドラマも、ずっとじんわりクレーンやドリーで動いていました。
一眼レフムービーの登場前は、機材も重く、なかなか手軽に使えるようなものではありませんでした。
僕も何年か前には仮面ライダーを撮っている、ステディカムオペレーターにお金を払って習いに行っていました。
それだけ、この移動撮影の世界は特別な領域だったのです。最近のカメラや周辺機器のコンパクト化に伴い
手軽に操作できるようなスライダーやスタビライザーも各社から登場しています。
しかし、やはり依然としてウェディング撮影のスピード感についていくには、まだまだ
機材が重かったり、瞬時に機材をセット、調整し、結婚式で良い画を撮ることは至難の技です。
ワークショップなどでも、「どうやっていくつもの機材を一人でオペレートするのですか?」という質問を
頂く事が少なくありません。重くてゴツゴツしたスライダーやスタビライザーをワンマンでオペレートすることは
ちょっとしたコツや慣れが必要ですし、それが女性カメラマンであれば尚更たいへんなことです。
そんな時に、DJIのOSMOという機材を導入し、すぐに惚れてしまいました。
その大きな理由は3つあります。
1:圧倒的な携帯性(女性でも容易に扱える)
僕自身、全く力持ちでは無いので、ウェディング撮影の現場で、重いスライダーやスタビライザー(グライドカム)を
えっこらえっこら持ち運び一脚と共に、結構な荷物になっていたのですが、このOSMOは肩掛けの専用ケースが
ついていて持ち運びが全く苦になりません。ソフトクリームみたいな形をしていて、特に練習を積まなくても、
操作さえ間違わなければ老若男女、スムースな移動撮影が可能になります。
2:1人2役の演技上手
OSMO1つでスライダーとスタビライザー2つの役割を担ってくれます。自分の中では、もしOSMOがスライダーの
動きも使える画が撮れるのであれば、絶対に導入したいというポイントでした。コンパクトなスライダーは登場
しているものの、とはいえある程度ずっしり重さのあるスライダーを撮影中に持ち運ぶのはできるだけ避けたかった
からです。結果として、OSMOをローアングルにして、手の動きだけで横や縦にスライドしたところ、スライダーと同等、
多少、状況が良くない時でも、編集でスタビライザーをかければ、かなりのクオリティで画を吐き出してくれました。
3:iPhoneでの大きなモニタリング
OSMO自体はモニタリング無しでも撮影は可能ですが、よりよく画角を決めるために、iPhoneに専用アプリを
インストールして、そこからモニタリングと、カメラ設定などが行えます。最初は、ウェディングの現場は少し面倒かな
と思っていましたが慣れてくると、iPhoneとのwi-fi接続もスムースですし、タッチパネルでカメラ設定や感度、ホワイト
バランスなど気持ちよく変えられます。使うごとにOSMOにiPhoneを取り付ける作業は発生しますが、五郎丸みたいな
ルーティンだと自分に言い聞かせて、テンションを上げていきます。
少し前にMOVIという少し大きなスタビライザーが「革新物」と登場しました。OSMOを出した会社のDJIは
RONINという同等のスタビライザーを発表しています。インドのカップルではMOVIを使いましたし、JOY FIT24の
PVではRONINを使用し、高いクオリティを確かに実感しました。しかし、限られた環境と時間の中で、クオリティが求められる
ウェディング、結婚式において、自分のここ5年くらいを見ても「革新物」は間違いなくこのOSMOだと思います。
カメラマンのカップルへの想いや意図を画に込められるこのOSMOで上質な映像を引き続き作っていきます。
Director: Yoichi Sakai
DJI Osmo – Spain from DJI on Vimeo.