最近、素敵な出会いがたくさんあって本当に感謝しています。それは
ウェディング関係の人もそうですし、それ以外の異業種の方だったり。本気で思っていれば、
本気の人と出会えるし、熱く思っていれば熱い人と出会えるのだということを実感しています。
今、何をそんなに本気で思っているの?と聞かれれば、
「日本のウェディング撮影を変えたい」ということです。
ただの記録中心のビデオから、お二人の日常を抽出するような心に残る撮影に
変えていきたい。それを広めていくにはカメラマンが精神的にも技術的にも変わる必要があります。
突き詰めると、ウェディング業界を変えなくてはできません。
それではどうやったらウェディング撮影を変えていけるのか。
その方法とは、「相手の気持ちになる」事だと思うんです。
お二人の一生の思い出を「大切」に思う気持ちがあれば、たとえお二人が映像に詳しくなくて
クレームが来ないとしても、ベターな選択肢はいくらでも提案出来ると思います。
カメラマンは意味なくズームしてばっかり撮ったり見た目だけで、画質もそこそこのでかい担ぐカメラ持っていくのは
ナンセンスです。お二人の気持ちになれば、自然と撮るべきカットは決まっていき、ひとつひとつのカットに
意味が出てきます。ただなんとなく撮るのではなく、その画で何を伝えたいかということにフォーカスしませんか?
もし、それが一人で撮れないのならば2カメ入れましょう。予算がないならカメラマンが
迅速に動きましょう。その場面でなぜそのポジショニングなんだろう?という映像を良く見ます。
皆さん、技術やセンスが素晴らしくてもそれをいろいろなしがらみで潰されている方も多いでしょう。
その頑張りって必要?お二人にそのクオリティわかる?という質問をよくされます。
自分はその動きやクオリティが出せないのならば、お友達に撮ってもらっても一緒だと考えます。
ウェディングカメラマンの置かれている地位を向上させるためにも、以上のようなことは
本当に大前提の事で、素晴らしいカメラマンがたくさん生まれてくれば流れも変わると思います。
カズがまだ日本が弱い時にワールドカップに日本を連れて行くと言い切った時のように、
もしかしたら鼻で笑われるかもしれません。それでも自分は本当に信じています。
日本のウェディング撮影を変えられるかもしれないということを。
Director: 酒井 洋一