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BRIDAL FILM / PHOTO STUDIO

存在感なんか無い方がよい

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カメラマンの奥山由之さんのTVを見ました。恥ずかしながら、彼のことは正直全く知らず、
なんかひょろっとしてますが、今人気のカメラマンさんなんですね。
http://y-okuyama.com/

実は、だいぶおこがましいのですが、見ていくうちに彼にシンパシーを感じていました。
もちろん彼ほど自分はメジャーじゃないのですが。笑

「カメラはできれば持ちたくない」
「自分の瞬きがシャッターだったらいいのに」 by 奥山 由之

これって、僕がウェディング撮影において最近思っている

「あれ、今日酒井さんいました?」
「自分だけ鏡に映らなければいいのに」 by 酒井 洋一

似てないですか?笑

彼は、写真を撮る行為において、カメラは好きではないとのこと。
シャッターが瞬きでよければ、瞬発力、最高じゃんと。結果として写ルンですもバンバン使う。
感じてからシャッターを押すタイミングがかなり速くできるみたいです。写ルンですは。

僕の迷言の意味をあえて言うとすると。
結婚式当日、メイクルームで鏡越しに新婦を撮っていると、すごくキレイなんですよ。口に出しますよ、もう。
「やばい、めっちゃキレイ。」新婦さんには笑われますよ、もちろん。
そんな時に、鏡越しに角度によっては映ってきてしまうんですね、自分が。映像に。
「うわ、いらねー!」って思うんです。なんか一眼レフ持って頑張っちゃってるというか。一生懸命、良い画を
狙いに行くのはプロとして当然だと思うんですが「頑張っちゃってる」のを他の人に見せる必要は全くない
と思うんですよね。ゲストの方から目立つようには振る舞いたくない。理想としてはそのシーンに溶け込んでいたい。
「あれ?酒井さん、今日いました?」を目指したい。できることなら、透明でいたい

松坂桃李さんは言いました。
「映像(ドラマ)は偶然の産物が生まれる。しかし舞台では完璧なものを毎回提供する必要がある。」
話が飛びますけど、「ドラマ」は当日の記録。「舞台」は当日エンドロールのことと一緒だと。
当日エンドロールは僕らにとっての「舞台」。完璧なものができたらウェディング撮影をやめる時ですが
完璧を常に目指して素敵なものを流すしかないですよ。常に素敵じゃなければプロじゃないです。
と、自分に言い聞かせる、海外出発前の昼下がり。

Director:Yoichi Sakai

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