HIGHLAND TOKYO
BRIDAL FILM / PHOTO STUDIO

ついに、あのSTILLMOTIONを訪問へ : DAY2

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ポートランド2日め。ロサンゼルス留学時代の友人、ふゆきさんが今回のためにロサンゼルスより到着。
撮影の全てのコーディネートをお願いしていて、オリンパスのロサンゼルスロケ以来なので、久しぶりの再開です。余談ですが、彼女は
法律事務所で働きつつ、アメリカンフットボールのチームにも所属していて、3つくらい「プロ」になりたいみたいです。笑
なんてパワフルなんですか貴方は。※STILLMOTION集合写真の一番左端

日本から調べていた、ドレスブランド、エリザベスダイさんのショップへ。ポートランドでウェディングドレスのベストデザイナーは
一体誰なのか?というところから調べていったところ、彼女のドレスにたどり着くのにそうそう時間はかかりませんでした。
レースやドレープの使い方がとてもキレイで、ポートランドという土地にもすごくマッチしていると感じました。
エリザベスという名前も、もう生まれながらにしてかなりドレスブランドっぽいじゃないですか!「ぽさ」って重要です!

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モデルで19歳のアナスタシア(モデル経験は浅いと言ってましたが、頑張ってくれました!)のフィッティングが全て終わり
モデルで19歳のアナスタシアと明日までしばしの別れ。その後、STILLMOTIONのオフィスを目指し、どんどんと倉庫街のような場所に
車は進み、若干不安が。。。よく、ロスとかマイアミで繰り広げられる、そっち系の人たちの取引場所みたいな匂いがしてきました。

ここでSTILLMOTIONってナンだ?という方も多くいらっしゃると思うので、知らない方のためにご説明したいのですが、これまで
「ブライダルの映像」というと、映画やTV、CMに比べ、仕事がないやつがやるものだ、という軽視されていた業界を、いっきにひっくり
返してくれた存在です。一眼レフカメラで撮影された彼らのハイクオリティなウェディング作品は、YouTubeやVimeoの人気と共に
瞬く間に全世界に広がり、世界中のカメラマンが彼らをフォローしました。自分自身も、3度ほどワークショップに参加し、彼らの理念を
共有させてもらい、さらにはアメリカの優れた映像作品に送られる権威ある賞、エミー賞を受賞。
「ブライダル映像屋がエミー賞を取ってしまった!」というニュースは世界中のブライダル映像関係者に勇気と希望を与えてくれました。

ようやく、ここじゃないか?というビルに着いたものの、番号キーのオートロックになっていて、STILLMOTIONの部屋の呼び出し方が
よくわからない。。。そうこうしていると、通りすがりのビル関係者が開けてくれました。はるばる東京からやってきたのです!
こんなところで引き返すわけにはいきません!

中に入ると雰囲気の良いSOHOスタイルビル。古い建物がうまくリノベーションされています。1Fには共有のジムもあります。
エレベーターで上がって、くねくね行くと、スティルモーションのオフィスが。とにかく広い。開口一番「うるさくてごめんね」と
スタジオマネージャー。何かと思ったら、貨物列車の線路が近くにあって、ポー!ポー!と映画のワンシーンのようなかなり大きな汽笛。
うるさいけど、いちいちかっこいいのですよ、こういう自然な演出も。笑

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しかし、さっきの話ですが、車を停める時に、やさしく誘導してくれたナイスガイは誰だったのでしょうか?
ロサンゼルスのカオスでジャンキーなダウンタウンで「人を簡単に信じてはいけない」という信念を持つふゆきさんは、全く信用して
ませんでしたね、あのナイスガイを。ポートランドの人、基本優しくないですか?その後、スタッフ間で、関西出身ふゆきさんの

「誰なん?あの人、誰なん?」

という台詞がかなりツボにはまり流行

ワークショップで顔を合わせていた主要メンバーは海外出張中でしたが、スタジオマネージャーが案内してくれました。最近は、
クライアントの出資で映画を中心に撮っているということ、昨年は年間でたった2件の結婚式しか撮っていないとのこと。
ウェディングで先頭を走って来たSTILLMOTIONが、別のフィールドへ華麗な方向転換をし、今はあまりウェディングを撮っていないと
いうことは若干の寂しさもありますが、その時代の流れを作ったのはまさに彼らであり、まぎれもなくパイオニアです。

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また、彼らがスタートした、継続的に学習できる”MUSE”という名前のオンラインワークショップが$500。
なんと1,600人もの生徒さんがいるとのこと。お金の話になりますが、ざっくり5万円だとして、1,600かけると8,000万円。
すごいビジネスですね、これは。。。しかし、これもひとえに彼らの努力と実力とエミー賞受賞という実績のたまものであり
他の誰かが始めてもついてこないと思うのでそれも彼らの力ですね。

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ウェディングの映像は、ちょっと映像を知っている人からすると「絶対やりたくない」と言われます。その反応って自然だと思います。
なぜかというと「そんな責任は取れない」ということなんですよね。ちょっと映像を知っている人はその「責任」を理解しています。
僕たちでさえ、2-3回しか会った事無い、言ってみたらカップルから見ると僕たち他人に、かなりパーソナルなストーリーを開示
してもらえる、またパーソナルな部分に踏み込める「チケット」をもらえていることに対して、やはり「責任」を持たなくてはいけない。
また、やっぱり精神論みたいになってしまいましたが、2日も3日も顔会わせてると、「他人」からちょっと昇格して「友人」くらいに
思ってもらえる可能性もあるのも事実なのですよね。単純に、ウェディングとか関係無しに、お二人のストーリーが撮りたいってなります。
なんか悔しいので、アンティークショップで売ってたそこらへんに落ちてたみたいなトロフィーを購入してしまいました。DAY3へ続く。。。
Director: Yoichi Sakai

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